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仕事なり趣味なり何事においても1を2にすることは何とかできるが、0から1を創り出すのは難しい…と常々感じるデザイナーnmnmです。
先日、さまざまなクリエイターが集まるマーケットイベント「KITAKAGAYA FLEA2022」が開催されました。
このイベント、私の愛読するカルチャーマガジン「IN/SECTS」を発行するLLCインセクツが主催されており、さまざまな出版社・アーティスト・生産者などが一堂に会すイベントということで、プライベートで行ってきました!
0からのモノ創りを肌で知ることで新しい扉が開くのではないか?
そんな気持ちで、クリエイターの方々に私個人として気になることを質問させていただきました。
それぞれご本人に掲載許可をいただけましたので、こちらで紹介させていただきます!
目次
「IN/SECTS」デザイナー Kさん
「IN/SECTS」は毎号テーマを変えて地域・文化など新たな価値創造を探る…的なクォータリーマガジンです。
バックナンバーを購入していると、なんと貴重なことにデザイン担当のKさんにお会いすることができました!
―いつもさりげなくひねりのきいたデザインで、内容と素敵にマッチしていますね!
Kさん|もともとLLCインセクツが編集プロダクションだったこともあり、内容にこだわっている雑誌になっています。
名刺代わりというか、ゼロ号から実験的に会社のおもしろいと思ってることを自分たちでやりたいように編集した情報雑誌からスタートしています。
そのため読むのを邪魔しないような、前面に出ないデザインを心掛けています。
―毎回テーマに対する切り口が自由でおもしろくて、ずっと読んでいられます。
Kさん|大きなくくりの情報よりも、小さい個人の視点でテーマについて取り組んでいます。
そうするとどうしても全員に共通することは少なくなり、相手もおもしろく感じるかはまた別になってきますが、会社のおもしろいと思ってることがなるべく伝わるようにしています。
―身近なテーマでもいろんな角度で血の通った言葉で描かれていて、感性が心に刺さります。
Kさん|メンバーが皆好き嫌いがはっきりしてて、どう見えているかを大切に表現しています。
嫌いなことであっても、嫌いの理由を話して言葉にしていくとまたそれも記事になりえたりします。
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デザインはさることながら、内容は言うまでもなくインタビュアーの取材さえも「かっこいい」と思わせられるのはなぜでしょうか。
言葉が生きて伝わり、まるで自分もその場に居合わせているような臨場感が味わえドキドキすることすらあります。
Kさん、ありがとうございました!今後の「IN/SECTS」も楽しみにしています。
LLCインセクツHP |
イラストレーター 木村耕太郎さん
似顔絵を描いてほしいけどどの人にしよう。
シンプル系もよいけど雰囲気や表情も描き分けてほしい…木村耕太郎さんにお願いしました!
―イラストレーターになられたきっかけは?
木村さん|その時やってた仕事が全部うまくいかなくって、子供の頃から絵は好きで得意だったのでそれをやるしかないという背水の陣で始めました。
―iPadで描かれていますが、最初からですか?
木村さん|昔は手書きでやっていまして、コロナ禍になってからiPadで描き始めました。
―イラストを描くにおいてきキモみたいなことはありますか?
木村さん|なるべく話を聞き取って、その人の性格や内面、しぐさがラインに出るように心掛けています。
―似顔絵の制作時間5分ということですが、描くのがすごく早いなと思いました。
木村さん|ゆっくり丁寧に書き込むのはあまり得意じゃないんですよね。
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できあがった似顔絵がこちらです↓ 木村耕太郎さん、ありがとうございました!
簡潔な線ながらも雰囲気が表現されているように思います。
似顔絵を描いてもらうのは初体験だったのですが、想像以上に気分が上がりました…!
木村耕太郎さんは、他にもイベントのビジュアル担当や番組ロゴ・イラストなど様々な分野でご活躍されているのですね。
個性的なキャラクターの気さくな方で、これからも応援していきたいと思いました!
木村耕太郎さんHP |
刺繍作家 随随さん
素朴なおっとりとした世界観、けれど鮮やかに人物や風景を刺繍作品として刻む刺繍作家 随随さん。
その創作の秘密、マインドは?気になります。
―刺繍作家としての活動を教えてください。
随随さん|もともと刺繍を日記にしたり飾りにしたり…売る目的でなく好きにやったりしていまして。
そのうえで人物などの刺繍のオーダーを受けていて、最近はギャラリー用に新しい試みとして、素敵だと思った日常の風景をテーマに作品にしました。
―オリジナリティのある独自のスタイルは、どうやって確立したのですか?
随随さん|最初はうまくいかないけどそれを繰り返して、何となく自分の刺し方ができてきました。
納得がいかず違うなーと感じたら糸をほどいてやり直したりして、当初のイメージとかけ離れていくこともあるのですが、それがまた自分でもどうなるんだろうと思いながら。
そうしながら当初を上回るものができたりします。いい意味で。
―ブレイクスルーをうまく探り当てることができるのですね!
随随さん|下絵は細かく描かず、配置をぼんやりとして、色もその時々で…だから自分でも同じものがまた作れなかったりするのですが(笑)
自分の好きなものを刺すのは楽しく自由に刺しています。
オーダーの方が、忠実に…と考えて悩んだりしてしまいますね。
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まずは「商品としてではなく」というスタンスからして、憧れしかありません…
物事をどう捉えるか、どう見るか答えは一つではない。
私のそれとはもちろん違っていて、その感覚が随随さんの作品には滲み出ていて、いいなぁ…とすごく惹きつけられます。
今後も随随さんの視点から広がる世界を楽しみにしています、ありがとうございました!
刺繍作家 随随さんInstagram |
まとめ
ユニークな感性との新しい出会い。いろんな表現方法で世界は満ちていると思えた一日でした。
三者三様の分野のクリエイターの方々の共通点は、「好き」や「楽しい」の気持ちありきで表現活動を行っているということ。
私にとって仕事でデザインをすることは表現の一つですが、またそれ以外で何かを作るのも一つであって、仕事の領域とかに特に固執することなく、生活や趣味でも「好き」「楽しい」という気持ちを大切に持ち続けていければいいなと思いました。
お話を聞かせていただいた皆さん、本当にありがとうございました!
当社では、DTP・Webデザイン・マーケティング等のクリエイティブ業務を行っています。
興味があるという方はぜひお問い合わせください(^^)