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こんにちは!デザイナーのasaです。
ウェブデザインやフロントエンド開発において、効率的なコードを書くことは非常に重要です。そのために欠かせないのが「CSSショートハンド」です。CSSショートハンドは、複数のCSSプロパティを一行でまとめる方法で、コードの量を減らし、可読性や保守性を向上させます。
この記事では、CSSショートハンドを活用するメリット・デメリットと、その基本的な使い方を解説します。これを読んで、CSSショートハンドの効果的な使い方を理解し、制作に活用してください。
目次
CSSショートハンドとは?
CSSショートハンドは、複数のプロパティを一つにまとめて書く方法です。例えば、ボックスモデルに関連するプロパティ(padding, margin, borderなど)は、それぞれ個別に書くこともできますが、ショートハンドを使うことで、これらを一行で記述できます。
通常、各プロパティを個別に書くと、次のようになります。
.sample {
margin-top: 10px;
margin-right: 15px;
margin-bottom: 20px;
margin-left: 25px;
}
これをショートハンドを使って書くと、次のようになります。
.sample {
padding: 10px 20px;
}
このように、複数のプロパティを一つのプロパティにまとめることで、コードが短く、読みやすくなります。
CSSショートハンドのメリット
CSSショートハンドを使う最大のメリットは、コードの簡潔化です。より少ない行数で同じ効果を得ることができます。具体的なメリットは以下の通りです。
ファイルサイズの削減
複数のCSSプロパティを一つにまとめることで、記述量が減り、ファイルサイズを削減できます。
可読性とメンテナンス性の向上
同じ効果を得るために複数のプロパティを記述する必要がなくなるため、コードがスッキリし、保守性が向上します。
ただし場合によってはショートハンドの方が読みにくいという人もいるので、ある程度チーム内でルールを共有しておいた方が良いかもしれません。
CSSショートハンドのデメリット
CSSショートハンドを使用する際には、いくつかの注意点があります。ショートハンドは非常に便利ですが、時には可読性を損ねることがあるため、慎重に使う必要があります。
可読性が悪くなる場合もある
先ほども触れましたが、人によってはショートハンドの方が読みにくいという場合もあります。ショートハンドの中には、プロパティの記述を省略できるものもあり、他者が見たときに意図的に省略しているのか、逆に意図的に記述しているのかわからなくなることがあります。
ショートハンドを使うときは、すべてをまとめることにこだわる必要はありません。例えば、fontプロパティなどはショートハンドでも書けますが、個別で指定した方がわかりやすいです。必要に応じて、ショートハンドと通常の書き方を使い分けましょう。
よく使われるCSSショートハンドの例
ここからは、よく使われるCSSショートハンドの具体例を紹介します。これらを覚えておくと、日々のコーディングがかなり効率化されます。
padding、margin
padding: 10px 15px 20px 25px;
padding: 10px 15px 20px;
padding: 10px 15px;
padding: 10px;
- 書き順指定がある
- marginも書き方は同じ
border-radius
border-radius: 10px 15px 20px 25px;
border-radius: 10px 15px 20px;
border-radius: 10px 15px;
border-radius: 10px;
- 書き順指定がある
border
border: 2px solid #000;
- 順不同
background
background: #000 url('sample.jpg') no-repeat left top / cover content-box;
- background-sizeを指定する際はbackground-positionも必須。必ずposition / sizeの順に記述。
- その他は順不同
- すべて書く必要はない
font
font : italic bold 20px / 1.8 'メイリオ';
- 書き順指定がある
- font-sizeとfont-family以外は省略可
- font-sizeとline-heightの間は/(スラッシュ)
animation
animation: name 3s infinite 0.5s 0 alternate forwards;
- 順不同ではあるが、durationとdelayは先に書いた方がdurationとなるので、順番は守った方がよい
- すべて書く必要はない
まとめ
CSSショートハンドを使うことで、コードを効率的に書くことができます。しかし、使い方を誤ると逆に可読性を損ねることもあるため、適切な場面で活用するようにしましょう。
また弊社ではWEBやDTPの制作からマーケティングまでワンストップで対応していますので、お気軽にお問い合わせください。