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なぜ中小企業ほどホームページ制作で失敗しやすいのか?
ホームページは、会社の「顔」であり「営業ツール」です。
しかし実際には、「せっかく作ったのに問い合わせが来ない」「思っていたイメージと違う」「更新できずに放置してしまった」という声をよく耳にします。
特に中小企業や個人事業では、制作の目的があいまいなままスタートしてしまうケースが多く、ここが失敗の大きな原因になります。
自社の強みを整理せずに制作を始めてしまう
「とりあえずホームページを作らなきゃ」と急いで制作に取りかかると、
- 会社の特徴が伝わらない
- 競合と似たような内容になる
- 結局“何のためのサイトか”が曖昧になる
といった問題が起こります。
特にBtoB企業や地域密着型のサービス業では、「どんなお客様に」「何を」「どんな価値で」提供しているのかを整理しないまま進めると、成果の出ないホームページになってしまいます。
制作を始める前に、まずは自社の強み・お客様から選ばれる理由をしっかり言語化しておくことが大切です。
このようにホームページ制作で失敗する多くの原因は「最初の設計段階」にあります。
失敗しないためのポイント①|目的とターゲットを明確にする
ホームページ制作で最も多い失敗は、「目的」と「ターゲット」が曖昧なまま作ってしまうことです。
どんなにデザインが綺麗でも、誰に何を伝えるのかがはっきりしていないと、成果にはつながりません。
「誰に」「何を」伝えるサイトなのかを決める
まず考えるべきは、誰に向けて発信するのか(=ターゲット)です。
たとえば同じ建設業でも、
●個人の住宅リフォームを狙うのか
●企業の工場メンテナンスを狙うのか
によって、伝える内容もデザインも大きく変わります。
次に、何を伝えたいのか(=目的・メッセージ)を整理します。
たとえば
- 新規の問い合わせを増やしたい
- 会社の信頼性を高めたい
- 採用につなげたい
など、目的によってサイト構成も導線も変わります。
この「ターゲット」と「目的」が決まっていないまま進めると、
「何となくカッコいいけど成果が出ないサイト」になりがちです。
“集客”なのか“信頼構築”なのかで設計が変わる
ホームページの目的は、大きく分けると以下の2つに分類できます。
| 目的の種類 | 主なゴールとサイト設計の方向性 |
|---|---|
| 集客型サイト | ゴール:問い合わせ・来店・資料請求を増やす サイト設計:SEO対策・導線設計・LP構成 |
| 信頼構築型サイト | ゴール:会社・サービスの信頼を高める サイト設計:実績・スタッフ紹介・理念発信 |
中小企業ではこの2つを“両立”させたい場合が多いですが、最初に「どちらを軸にするか」を決めておくだけで、ページ構成や文章の方向性が明確になります。
ペルソナ設定の簡単な方法
とはいえ、いきなり「ターゲットを決めてください」と言われても難しいですよね。
そんなときは、理想のお客様を具体的な人物像(ペルソナ)として書き出してみるのがおすすめです。
- ペルソナ例
- 40代男性。地元で製造業を経営
- 自社の技術を発信したいが、Webの知識はあまりない
- 信頼できる制作会社に任せたいと思っている
このように人物像を明確にすることで、
「どんな言葉を使えば伝わるか」「どんなデザインなら安心感を与えられるか」が見えてきます。
ホームページ制作の第一歩は、デザインでも機能でもありません。
“誰に”“何を伝えるためのサイトなのか”を明確にすること。
これが明確であればあるほど、制作会社との打ち合わせもスムーズに進み、ムダなコストや修正を防ぐことができます。
失敗しないためのポイント②|安さだけで制作会社を選ばない
ホームページ制作でよくある失敗のひとつが、「価格」だけを基準に制作会社を選んでしまうことです。
中小企業では予算が限られているケースも多く、つい「できるだけ安くお願いしたい」と考えてしまいがちですが、安さには必ず理由があります。
制作費が安くても「後から費用が膨らむ」ケース
見積もり段階では安く見えても、
- 修正や追加ページのたびに費用が発生する
- SEO対策やスマホ対応がオプション扱い
- 管理費・サーバー費などが後から追加される
といったケースが少なくありません。
特に“テンプレート型”の格安制作では、最初の構成を少しでも変えると追加料金がかかることもあります。
最終的にトータルコストでは高くついてしまうことも多いのです。
「初期費用はいくらか」だけでなく、
“1年間・3年間でどれだけ費用がかかるのか”をトータルで確認することが大切です。
制作実績・サポート体制・CMS対応などをチェック
価格よりも重視したいのは、「どこまで任せられるか」です。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 似た業種・規模の制作実績があるか
- 公開後の更新・保守サポートがあるか
- WordPressなどのCMSで、自社更新できる構成になっているか
- 制作会社側がSEO・アクセス解析を理解しているか
制作会社によって得意分野が異なるため、
「見た目重視のデザイン会社」なのか、「成果を重視する制作会社」なのかを見極めることが重要です。
相見積もり時の比較ポイント
複数社に見積もりを依頼する際は、単純に「金額」ではなく「中身」で比較しましょう。
たとえば以下のような点を比べると、判断しやすくなります。
| 比較項目 | チェックするポイント |
|---|---|
| サイト構成 | ページ数・導線設計が明確か |
| SEO対応 | 基本的な内部対策・タイトル設計を含むか |
| CMS | 自社で更新できる仕組みか |
| サポート | 公開後の運用支援があるか |
| コスト | 初期費用+運用費の総額で見積もり比較 |
「安い=悪い」ではありませんが、“安くて成果が出ない”サイトは結局一番高くつくということを忘れてはいけません。
ホームページ制作は、一度きりの買い物ではなく“ビジネスの基盤”をつくる投資です。
信頼できる制作会社を選ぶことで、長期的に成果を出せるサイト運用につながります。
失敗しないためのポイント③|スマホ対応・SEOを最初から考える
ホームページ制作で見落としがちなポイントが、スマホ対応とSEO対策です。
特に中小企業のサイトでは「見た目がきれいならそれで良い」と考えがちですが、今やほとんどの訪問者がスマートフォンからアクセスしています。
実際、最近の統計ではサイト訪問者の8割以上がスマホ経由とも言われています。
スマホで見づらいサイトは、せっかくアクセスしても途中で離脱され、問い合わせや購入につながりません。
「SEOに強い構造」と「レスポンシブデザイン」の重要性
レスポンシブデザイン
スマホ・タブレット・PCなど、どの端末からでも最適な表示になるデザインのことです。
これがないと、スマホで文字が小さく読みにくかったり、ボタンが押しづらかったりしてユーザーの離脱率が高くなります。
SEO(検索エンジン最適化)に強い構造
ホームページは作っただけでは検索結果に上がりません。
検索上位を狙うためには、ページ構成や見出しの使い方、タイトル・ディスクリプションなどを最初から考える必要があります。
制作段階でSEOを意識しておくと、公開後の集客力が大きく変わります。
制作会社への確認チェックリスト
制作を依頼する際は、以下のポイントを確認しましょう。
→ すべてのページがスマホでも見やすく表示されるか
→ タイトルタグ・見出し・URL・内部リンクなどが適切に設計されているか
→ 画像や動画の最適化がされており、ページ表示が遅くないか
→ Googleアナリティクスやサーチコンソールの設定がされているか
→ 文章や画像を自社で更新できるか、更新時にSEOが崩れないか
ホームページは“見た目だけ”では成果が出ません。
スマホ対応・SEO・更新しやすさの3つを意識して制作することで、訪問者を逃さず問い合わせや集客につなげられるサイトになります。
失敗しないためのポイント④|更新しやすい仕組みを作る
ホームページ制作でよくある失敗のひとつが、公開後の更新や運用が難しいサイトです。
制作段階では完成度が高くても、情報を更新できなければ、すぐに古くなってしまいます。
結果として訪問者の信頼を失い、問い合わせや集客の機会を逃す原因になります。
WordPressなどCMSを使うメリット
CMS(コンテンツ管理システム)を導入すると、専門知識がなくても社内で簡単に文章や画像を更新できます。
代表的なCMSであるWordPressなら、
- ページやブログ記事の追加
- 画像やリンクの差し替え
- 新サービスの紹介
などを自社で行えるため、制作会社に都度依頼する必要がありません。
これにより、最新情報を常に発信できるサイトとして活用できます。
外注しなくても社内で更新できる体制に
CMSを導入しても、「誰が」「どのように」更新するかが決まっていないと、結局放置されてしまいます。
ポイントは以下の通りです。
- 更新担当者を社内で決める
- 更新フローをマニュアル化する
- 投稿・更新権限を整理してアクセス管理する
こうした体制を作ることで、制作後もサイトを「生きた資産」として運用できます。
制作後の保守・サポートも重要
サイトは公開後に問題が発生することもあります。
- プラグインやシステムのバージョンアップによる不具合
- 画像やリンクの表示崩れ
- サーバーやセキュリティトラブル
このような事態に備えて、制作会社が保守やサポートを提供しているかも確認しておくと安心です。
ホームページは“作って終わり”ではありません。
更新しやすい仕組みと運用体制を整えることで、情報を常に新鮮に保ち、訪問者の信頼を得ることができます。
失敗しないためのポイント⑤|成果を測定し、改善を続ける
ホームページは、公開して終わりではなく、改善を繰り返して育てていくものです。
どんなに完成度の高いサイトでも、アクセス解析や改善施策を行わなければ、集客や売上につながりません。
Googleアナリティクスやサーチコンソールの導入
まずは、サイトのアクセス状況を把握するためにGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを導入しましょう。
- 訪問者数・ページ滞在時間・離脱率などの行動データ
- 検索キーワードや検索順位
- 問い合わせや資料請求などのコンバージョン数
これらのデータを分析することで、どのページが成果につながっているのか、どこを改善すべきかが見えてきます。
問い合わせ・アクセスデータをもとに改善
データを見ながら、次のような改善が可能です。
- 問い合わせが少ないページの文章やボタンを改善
- 離脱率が高いページの導線を見直す
- 人気のあるページを軸にコンテンツを拡充する
このサイクルを繰り返すことで、ホームページはより多くの成果を生み出す営業ツールに成長します。
定期的なリニューアル・メンテナンスの重要性
さらに、サイトは常に最新情報に保つことも重要です。
- 会社情報やサービス内容の更新
- デザインや構造の改善
- SEOや表示速度の最適化
こうした定期的なメンテナンスを行うことで、検索順位の低下やユーザー離れを防ぎ、長期的に成果を出せるサイトを維持できます。
ホームページは「作って終わり」ではなく、運用・改善を続けることで初めてビジネス成果につながる資産になります。
まとめ|“作って終わり”ではなく、“育てるホームページ”を目指そう
本記事では、中小企業のホームページ制作で失敗しないための5つのポイントをご紹介しました。
成功する会社の共通点
これらのポイントに共通しているのは、「作ることがゴールではなく、成果を出すために育てるサイトにする」という意識です。
ホームページは完成してからが本当のスタート。
- 古い情報や放置されたサイトはユーザーの信頼を失う
- 成果につながるホームページは、作った後の運用・改善が鍵
中小企業でも、無理なく更新できる仕組みを作り、必要に応じて専門家に相談することで、成果を最大化できます。
問い合わせ・相談への自然な誘導
もし「自社で更新するのが難しい」「集客につながるサイトに改善したい」と感じたら、信頼できる制作会社に相談することも検討しましょう。
- 現状のサイトを分析して改善案を提案
- 更新しやすいCMSの導入支援
- SEO・スマホ対応・運用サポート
もちろん弊社でもこれらすべてサポートしているので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。
